フィンランドの独立100周年を迎えて

昨日12月6日は、フィンランドの独立記念日で今年は100周年を迎えました。1年以上前から国内ではこの日に向けていろいろなプロジェクトが展開されていました。100周年のテーマは「Yhdessä」(みんなで一緒に祝おう)。

独立前日の5日午後2時より、コーヒー消費量世界一を誇るフィンランドらしく全国一斉にコーヒータイムを設けて、100周年の祝福がスタート。6日の午前には、フィンランド政府よりフィンランド語とスウェーデン語で国民に向けてお祝いのメッセージを送信。

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その後、全国各地ではナショナルカラーの青色にライトアップされた観光名所や軍隊パレード、アーチストによるさまざまなイベントが開催。

私が住む古都トゥルクでも、同じく青色にライトアップされたトゥルク城をバックに、フィンランドを擬人化したスオミネイトによるアクロバットショーが展開。

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クレーン車で吊るされたスオミネイト。どことなくフィンランドの国土に見えますね。このあと中からスオミネイトが現れ、4分強におよぶアクロバットショーが披露されました。途中、ドローンも出現していました。

このスオミネイト。本来はAuraという名前だったそうで、Auraはここトゥルクの中心部を流れるアウラ川から名付けられたとか。由緒ある地で100周年を祝うというストーリーがやや感動的でした。

スオミネイトのアクロバットショーが披露されている間、地上では炎が舞い踊り(左の写真)、独立前後の国民の怒りや恐れを表しているようでした。右の写真はこのショーのライトにより浮かび上がったトゥルク城です。

 

通常、独立記念日は、大統領官邸で行われる記念式典を各家庭で観るのが定番。まるで日本の大晦日に観る紅白歌合戦のようにテレビの前に家族が集まり、その一年に活躍した各界の人々が入場してくるのを観るのが楽しみのようです。特に女性が着こなすドレスや招待客のパートナーなど、楽しみはいろいろです。

 

今年は地元の歴史的な祭典を見ながら、常に大国ロシアの脅威と背中合わせにある小国家が、今では先進国の一国となり、世界から高い評価を得る国となったその歴史は、はるかに想像を超えるものだと感じていました。

この記念すべき年に家族で住んでいることを誇りに思い、過去100年の歴史を築いてきた先人たちに敬意を払いたいと思います。

これからの50年、100年も国の成長と繁栄を、そして何よりも平和に存続することを祈りつつ。これからは在住者として極めて微力ですが、その繁栄に貢献していきたいと思います。

おめでとう、フィンランド共和国!

 

こんにちは2017年

Hyvää Uutta Vuotta Kaikille!
明けましておめでとうございます。

西暦2017年、平成29年の幕開けとなりました。
1月2日は、フィンランドではもう通常営業。正月気分はどこへやらです。

ということで、昨年の総括ブログに引き続き、3つのカテゴリーで今年の見通し、抱負などをざっと書いてみたいと思います。

 

1、サステナビリティ関連
今年はSDGsやパリ協定を基にサステナブルな社会へのドライブが加速する年と言われています。今まではCSRなどの「守り」としてのコンプライアンスやガバナンスだったところ、持続可能な社会へ転換するためには「革命、イノベーション」が必要だと言います。そのイノベーションに向けて、企業のビジネスモデルを持続可能性へと転換し、サステナブルなビジネスモデルを主流とすることが求められてきます。

それには前回のブログで書いたように「ビッグ・データ」などのデジタル化を促進し、日々多くのステークホルダーから(へ)のデータを収集(提供)。そして開示。またこのデータ収集を基に新しいビジネスモデルを作るなど、企業はビッグ・データなしにはサステナブルな世界も生き残っていかれないでしょう。

キーワードでいうと「社会のインパクト(影響度)」や「包括的な経済成長」「グリーン・ボンド」あたりが、昨年活発な議論を展開してきましたので、今年は議論から実装へ移行し始めるのではないかと予想しています。SDGsの達成度をインパクト測定するという議論も国連をはじめGRIなどでも出ていますので。

また”I don’t believe in climate change!”と発言した次期米国大統領の今後の政策にも注視する必要はありますね。本当にすごい人が大統領になってしまったもんです。加えて欧州圏内では今年、オランダ、フランスそしてドイツの大統領選があります。サステナビリティの世界にも大きく影響しそうで、2017年も激動の年となる予感です。

 

2、フィンランド全般
フィンランドは今年独立100周年を迎えます。
フィンランドの独立は、アメリカ合衆国やフランスのように自分たちの国を守るために戦い勝利した!という勝利の独立ではなく、1917年のロシア革命によるロシア帝国崩壊により独立を宣言しました。しかしその直後にフィンランド国内での独立派とロシア革命による革命派での内戦が勃発。その後第二次世界大戦においてもソ連軍との戦い(冬戦争)などで惨敗し、国の復興に向けては過酷な歴史を辿ってきました。

そんな歴史を振り返る今年2017年。各地で様々な催し物が予定されています。また他国におけるフィンランド文化や移民たちとのイベント、おそらく日本においても祝賀行事が予定されていると思われます。

それからフィンランドは国土の3分の一が北極圏に含まれることから、北極評議会の主要メンバーであります。今年から2年間、この評議会の議長国を務めることになり、100周年の年と重なったことで北極に関連する分野の方々はもちろん、北極圏のサステナビリティを考える上でも非常に注目されています。

しかしこうした祝賀関連は元より、国内の不況をなんとしても回復しなければなりません。将来この100周年の年を振り返ったときに「100周年目は不景気どん底でした」なんて。2016年11月の時点でGDPわずか1.6%。失業率は相変わらずの8-9%台ですから、本腰入れて景気対策しなければ人口流出が加速します(フィンランドの教育で名高い教師達の失業数が増え、近隣諸国へ流出しているニュースがありました)。

いずれにせよ、100周年の年。祝賀ムードで一時的に景気が回復すれば良いですが、やはり小国家の持続可能な経済成長と社会を創造するための戦略をどうつくるのか。そこが個人的に興味あります。

 

3、2017年の抱負
そんなわけでサステナビリティもフィンランドも今年は何かと活発な動きが見られそうです。個人としては、この歴史的な年にフィンランドに在住していることから、常に日本で伝えられている表面的なフィンランドだけでなく、もう少し現実的で日常的な部分を今まで以上に発信できたらと思っています。祝賀関連の情報も含めてですが。

サステナビリティ関連は、昨年に引き続きネットワークを構築することでしょうか。祝賀関連の中でサステナビリティに関わることもいろいろありそうなので、そうしたことも発信していけたらと思います。地元や日本とのネットワークはより強固にというところでしょうか。
ということで、サステナビリティとフィンランドに関することはぜひお問い合わせください。

そして何よりも健康第一に一年が過ごせますように。何においても身体が資本ですから、倒れてしまっては身も蓋もない。育児しながらの仕事は本当に健康が何よりもありがたいと感じます。

それではみなさまによって良い一年でありますように。
今年もどうぞよろしくお願いします。

 

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