アジェンダはつづくよどこまでも

 

 

ミレニアム開発目標(MDGs)の目標達成期限が今年2015年である。

その後にどうなるのかと言えば、来年2016年以降の目標が「ポスト2015年開発目標」という形で設定される。これについて今日1月19日から3日間、ニューヨークで政府間レベルでの交渉が始まる。

これをふまえ、今年9月に国連総会首脳級サミットが開かれそこで合意文書が採択され、来年2016年1月より次の15年間の目標達成に向けた行動が始まる。

このMDGsの内容についてここでサラリとおさらいをしておくと、2000年に国連ミレニアム・サミットで採択された「国連ミレニアム宣言」をもとに、1990年代に開催された主要なサミットでの国際開発目標などをひとつに統合したものである。

ざっくりみると、以下8つのゴールが設定され、この傘下に21のダーゲット、そして60の指標が設定されている。

1, 極度の貧困と飢餓の撲滅

2, 初等教育の完全普及の達成

3, ジェンダー平等推進と女性の地位向上

4, 乳幼児死亡率の削減

5, 妊産婦の健康の改善

6, HIV/エイズ、マラリア、その他の疾病の蔓延の防止

7, 環境の持続可能性を確保

8, 開発のためのグローバルなパートナーシップの推進

現在の達成状況は、「貧困の削減」「飲料水へのアクセス改善」「スラム住民の生活改善」「小学校でのジェンダー平等」などが既に達成されているという。もちろん依然と目標達成が不可能な項目も多いという。

どれをみてもわが日本と全く関係ない項目と思われるが、日本を含む国際社会が約束した目標であり、各国政府だけではなく、民間セクターや非政府組織(NGOs)を含めた市民社会やわれわれ一人ひとりによる貢献が必要といわれている。しかしこのMDGsは国際主要会議で採択されたいわゆる、おエラいさん方だけで決められたような目標にみえる。

そこへきて次なる「ポスト2015開発アジェンダ」は、多くのステークホルダーから意見を吸い上げながら協議を進めているという。実際に2013年には、これらの意見をまとめた報告書「わたしたちが望む未来の実現に向けて (“Realizing the Future We Want for All”)」を発行している。

 

そしてわれわれ一人ひとりもこの次なる15年間の目標策定に参加できるという。

「My World」という目標達成に必要な項目を選択方式で投票するオンライン調査である。

ここでもどの項目を見ても日本に住んでいると、一見関係のないような項目ばかりと思うが、よく見てみると「男女平等」や「誠実で対応力のある政府」など、思い当たるふしも散見される。

このオンライン調査が今現在どの程度反映されているかわからないが、われわれ一般市民の声が反映されているのであれば、次の15年間は、果たしてどんな目標が策定されているのか、今日からの3日間、そして9月の首脳級サミットの動向が気になるところだ。