世界サーキュラーエコノミーフォーラム2017レポート

先日ヘルシンキで「世界サーキュラーエコノミーフォラーム」が開催され、2日間でおよそ1500人以上、105カ国からの参加があり大盛況でした。

オープニングセッションでは、日本の環境副大臣が登壇され、2020年東京オリンピックにおける「都市鉱山からつくる!みんなのメダルプロジェクト」が紹介されました。周りの人たちへこの話題について聞いてみると、「へぇ~」という反応はありましたが、中には「でもこれはビジネスにはならないよね」という意見もありました。

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日本はすでに「循環型社会形成推進基本法」がありますので、リサイクルや製品ライフサイクルについては特段珍しいものではありませんが、「シェアリングエコノミー」や「製品のサービス化」については、新しいビジネスモデルとして考えていかなければならないと思います。

これについてはフォーラムのいくつかのセッションでも議題に上がっていました。消費者の「心理的要素」があり、現在の消費スタイルから共有スタイルにどう転換させていくかが問題である。例えば「電球を買う」という行為から、『「光」という機能を利用する』という概念に転換することが必要である。「モノ」を買う・持つから、「共有する」「一時的に借りる」という考え方になるには、時間がかかるので、それには法的に税制導入などを考えていく必要もある、などの議論が展開されていました。

リサイクルの専門家たちは日本のリサイクル状況についてはよく知っているようで、「日本から学ぶ」という言葉とともに「リサイクルの基本はあってもそれを応用したりする協働するシステムやより加速させるテクノロジーが必要。また島国だからこそ資源が限られているという状況をもっと知る必要がある」との意見がありました。

フィンランドについては、森林産業が盛んなことから、バイオ分野におけるイノベーションをより活性化させていくことが、強みを生かした転換になるだろうと、各国からの参加者たちから助言されていました。イノベーションの中でも「Radical Innovation = 抜本的で急進的な革命」を強調しています。

ネットワーキングのコーナーでは、中国企業のブースが数多く出展されており、中国におけるサーキュラーエコノミーへの注目度が伺えました。残念ながら、日本からは冒頭の環境副大臣のプレゼンのみでした。リサイクル法はあってもサーキュラーエコノミーについての議論や取り組みがあまり見られない日本の動きに、少々懸念が残りました。ちなみに中国は気候変動についてもEUと協力することを強調していますから、米国がパリ協定から脱退した今、EUと中国の協力体制は非常に大きなものとなっています。

世界の潮流としてこのサーキュラーエコノミーへ転換していく国々が多いなか、日本が遅れをとらないよう、しっかりと議論をし自分たちの考えや役割を提示して取り組んでいく必要があると思いました。「島国だからこそ資源が限られている」これは環境分野だけの問題ではなく、経済そのもの問題になってくるので、資源の有効性をより深く考えて事業や新しいビジネスモデルを創り出していかなければなりません。

最後に、フォーラムの最後を締めくくるメッセジーの中に、非常にわかりやすくそして強調的な言葉がありましたので、それをご紹介します。

“Stop thinking about waste; instead make it a valuable resource”
(意訳)『「廃棄」という概念を捨て、貴重な資源として有効活用しよう』

モノだけではなく、水、空間など見えないもの全てこの地球にあるものを有限な資源として考え、叡智ある人間が協力して新たな経済を作っていくことが重要である。

 

 

 

 

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