フィンランド生活 ~住居編 その2~

フィンランドは、サウナ発祥の地。今回はサウナについてご紹介します。

日本でサウナと聞くと、フィットネスジムやスパなどの商業施設に設置してあるものをイメージしますよね。そして実際この施設にしかありませんね(高級マンションなどは別にして)。そのサウナの温度は80-90度ぐらい。個人的には、この温度では5秒ぐらいしか入っていられません。

しかしフィンランドのサウナは、どのコテージにも付いており、都心部や郊外にあるマンション・アパートにも小さいサウナが付いている部屋も多くあります。そう、日本のお風呂と同じ、生活の一部となっています。

現在のサウナは、都心部などではシャワー室の隣に備え付けられ、シャワーを浴びる前後にサウナに入るのが一般的です。またコテージに付いているサウナの場合、海が近いコテージだとサウナに入った後、海に飛び込んだりビールを呑んだりして一旦身体をクールダウンさせてから、再びサウナに入るという方法を楽しんでいます(さすがに冬場は誰もやりませんが。。。)。日本のお風呂でいうなれば、湯船から出たり入ったりを繰り返します。

ここのサウナの温度は、だいたい70-80度。サウナ室もコテージ同様に木で造られているので、木の暖かさが加わり室内の空気が柔らかく心地よく感じます。もし温度を上げたいのであれば、サウナ室に石釜があるので、その石に水をかけると蒸気が発生して体感温度が上がる仕組みになっています。

サウナに入る際に「Vihta」と呼ばれる「白樺の葉の枝」で作ったものを使用することがあります。これは、サウナの熱気を活性化させ発汗作用を促す効果があるようです。ただ時期的には春から夏にかけてこの枝を取ることができるため、今の季節は使用できません。そして我が義理の実家は、特にこの枝を使用することはないようです。家庭によって使うところそうでないところと分かれるようです。

フィランド人にとってのサウナという場所は、その昔は「出産場」、そして今は「ビジネスを行う場所」とされているようです。

「ビジネス」と言ってはちょっと言いすぎかもしれませんが、実はこのことはフィンランド人の仕事の仕方に関連する部分があります。

フィンランド人は、ビジネス会議の時間はおよそ1時間程で終わらせるのが習慣です。また仕事が終わった後、日本の企業文化のように同僚や上司達、または顧客と呑みに行く、ということは一切しません。仕事が終わったら家族と過ごす時間となるのです。

家族と過ごす時間、自分の時間、これらを確保するために仕事は徹底して効率化を図ります。

フィンランドのビジネス会議は必要事項のみ。仕事の後や週末の接待もなし。ではフィンランド人とどうやって商談をすれば良いのか。

そこでサウナの登場です。端的に言ってしまえば、日本の「裸のお付き合い」です。ビジネスの打ち合わせでサウナに入ると、それはフィンランド人にとってかなり重要な会議、もしくは大切な顧客という位置づけのようです。普段口数の少ないフィンランド人だからこそ、裸の付き合いをすることによって、「この人ならビジネスが任せられる」「この人なら信頼できる」と心底確信ができるのでしょう。

ちなみに我が家はビジネスのお客様を招いたことはありませんが、私たちが日本から帰るたびに、義父、義兄そして夫の男3人でサウナに入って家族会議?(男の話?!)をやっています。もちろん出たり入ったり。夏場は目の前の海に飛び込んだ後、お決まりのビールを呑んで再びサウナへ入っていきます。こんな情景を見ていると、久しぶりに帰ってきた夫と家族の絆を確かめ合うように見えます。それほどサウナはフィンランド人にとって、人との関わりの場所としての位置づけなのでしょう。

でもこの生活文化って、なんとなく日本人に通じるところがありますね。友人達や家族と温泉に行って、一緒に湯船につかる。私もその感覚でここのサウナを楽しんでいます。

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