最近よく耳にする言葉 その1:「差別化」

 

最近よく耳にする言葉シリーズを掲載していこうと思います。

これは私が耳にした言葉で、「あれ、こういう意味で使って良いのか?本当はこんな意味なんじゃないか?こんな使い方もあるんだ」とふと疑問に感じる言葉を取り上げてみようと思います。

 

1回目は、「差別化」です。

これは、セミナーやネット上でもよく見かけますし、店頭でも聞きます。

この「差別化」という言葉。一体どういう意味なのか、を「大辞泉」でひいてみると、

「一方を高く、一方を低く取り扱うこと」
「同類の他のものとの違いを際立たせること」

一般に知られているように二者もしくは複数あるものを前提に、それらの中で違いをはっきりさせることのようです。

近年、企業の中では「差別化戦略」という言葉が使われているようです。特にマーケティング(市場)の分野では、

「特定商品(製品やサービスを含む)における市場を同質とみなし、競合他社の商品と比較して機能やサービス面において差異を設けることで、競争上の優位性を得ようとする戦略」(wikipediaより)

という意味で使われているようです。

一方、英語では “Differentiation”を筆頭に “Distinctness” “Difference” “Separation” “Demarcation” “Delimitation”などがあります。

この”Differentiation”の意味を調べてみると

「区別を認めること、弁別」
「差異を認めること、差別を設けること」
「分化、変異」

とあり、英英辞典ですと、

“The process of making your product or service seem different from other similar products or services that it is competing with:”(Oxford Business English Dictionary)

とありマーケティング分野に特化した意味が掲載されていました。

ということはこの「差別化」は市場経済において、競争原理に基づいた理念で使われ、対象物は製品、商品、サービスなどであるようです。

しかし先述した最近のセミナーやネット上で「人を差別化する」という意味合いで使われていることに疑問を持ちました。

例えば自分の能力や経験などを他の同業者と「差別化」する、といった類いです。確かに「同業者」との違いをはっきりさせ自分を商品化して「売る」ということの意味であることは想像できます。

しかし対象物が「人」である場合に「差別」という言葉を使うと、「他よりも不当に低く取り扱うこと」(大辞泉)という意味で捉えられる可能性が大きいです。

人の能力や経験、つまり「個人に備わった、そのもの特有の性質」を対象とするなら、「個性」や「特徴」などという言葉が適切ではないかと思います。

「差別化」という言葉を手軽に使うのは、先述したマーケティング分野で頻繁に使われるようになった背景が大きいと思います。これに加え、大辞泉にも掲載してあった「同類の他のものとの違いを際立たせること」が、無意識の内に同質社会の日本に当てはまるのではないかと思います。

日本の社会は「皆、同じ」が根底にある社会なので、人の「個性」というものを特別視する傾向があるようです。

でも本来人は皆違うし、その違いが「個性」やその人の「特徴」という言葉で表されるのではないかと思います。

私自身、こういう仕事をしているとそれこそ「差別化を図る」なんて私自身も含め周りから言ったり言われたりしますが、そのような意味合いで使われた場合、私の「個性」や「得意なこと」を引き出す、”Characteristic” “Personality” “Individuality” という言葉で表現していきたいものです。

これからは「個」を尊重する日本社会に、少しでも成熟することを目指して。

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